こんにちは。やまざきたかし( @yamazaki_1205 )です。
染谷昌利さんの“「ブログ飯」著者が伝える文章術セミナー”に行ってきました。
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それは、よく言われる「価値の提供」について。
文章による「価値の提供」ってなんだろう?
書評やイベントのレポートを書く人はとても多く、読むこと・参加することさえ続ければテーマとして枯渇しない内容です。
ですから、ぼく自身も機会がある毎に書いているわけなのですが…。
もろっもろのモラルを完全に無視すれば、今回受講したの90分セミナーの内容を丸々書いてしまった方が、読んでくれる人にとって価値があるわけです。
染谷昌利さんの文章セミナーですから、興味がある人も相当数にのぼるでしょうし、音声データがなくても完全再現ができますし、だってマインドマップでメモしてますから(キリッ)。
ただ、これではモラルに反するだけであり、それをパパッと書いてしまうことはできない。
じゃあ何をすればいいのか、ということをぼくなりに考えるべく、今回は「わざわざ人のフィルターを通して文章を書くことの意味はなんだろう?それを実現するには何を意識すればいいんだろう?」をテーマに受講しました。
染谷昌利さん「文章術セミナー」・マイハイライト
幸い(?)、事前に読んだ告知文には「ライティングテクニックに沿ったキレイな、ルールに沿った書き方を学ぶという内容ではありません」と書いてあり、タイムリーだなぁと思ったわけです。
ここからは、文章術セミナーの中で、特に受講目的に沿った部分を書いていきます。
抽象度と具体性
同じ会社の経理部員同士なら、専門用語が飛び交っても、時には「あれ、これ、それ」でも会話が成り立ちます。
このノリで営業部の人に説明をしてもチンプンカンプンですよね。
逆もまた然り。
どの程度の前提知識があるかによって、会話の抽象度と具体性をどこに持っていくかが変わってきます。
これがウェブ上の文章なら、対象者が変わることで「どの程度具体的な情報を書く必要があるか?」が変わってきます。
特にウェブ関連の調べ物をしていてよくあるのが、「いや、だからここが分からないの!」ってことです。
「AがBだからCの部分をDにするとEになります」の「AがBだから」の部分がすでに分からない…。
「Cの部分をD」にするのは、“コピペでOK”に該当したりするので、そこは大丈夫なことが多いですし、専門家がこぞって書いてくれる分野も多いです。
ここで、「先日“初心者”を卒業したばかりです」くらいの人が「AがBだから」の部分にハシゴをかけるように解説してくれたらどうでしょう?
「“独自の視点”で」なんて言われてしまうと絶望的なことも、対象者を変える程度ならできることも増えてきそうですし、ブルーオーシャンに向かって船を漕ぐことにもつながりそうです。
ツルツルorトゲトゲの文章と推敲
以前、某大手専門学校に通って、資格試験の受験勉強をしていました。
そこでは、年に1〜2回、元試験委員の大学教授を招いての講演会があったんです。
そこでは、論文形式で行われる試験のコツを聞くことができるわけですが…。
一様に言われたのが「さらっと読める文章を書け」ということ。
いちいち引っかかる文章は減点の対象となりやすく、必要なことを簡潔にまとめれば合格点が取れるわけですね。
文体もそうですし、主張もテキストに書いてあることに沿って書くことが正義。
資格試験に限らず、学生時代に書く論文もなんだかんだでそんな印象です。
単なる恨み節になったので話を本題に。
人が読んで、いい意味で引っかかる文章にはトゲがある。
だけど、キレイに文章を書こうとする人は、必要なトゲまで削ってしまうそうなのです。
いい意味で引っかかるのか、もしくは単に読みづらくて引っかかるのか?
その境目すら分かっていないけれど、まずはそこを“意識”することが大事のようです。
推敲について。
推敲のイメージとして、このツルツルorトゲトゲを例にすると、「トゲトゲをツルツルにする」と思われがち、と話題が出たのにハッとしました。
同時に、学生時代と資格試験の受験生時代を思い出したんですね。
ただ、そもそも推敲の意味は「文章を練り直すこと」なだけで、語源となった故事でもさらっと読める文章なんて目指していないわけです。
できるかなー?
謎掛けと種明かしの文章術
蛇行した文章は、上でも書いた学生時代や資格試験の文章では嫌われます。
人間ってそんなに単純なの?ってくらい削らないと評価されない。
「結論を言え」と。
一方刺さる文章ではそんなモヤモヤやゲロゲロした部分も書くと共感が生まれたりします。
単に「読みたいから読むブログ」は、文章と著者を線でつなぐクイズを出されても正解率高そうです。
現に染谷昌利さんは、名前を出してない文章について、ご自身の書いたものである旨指摘があった経験があるとか。
実は、このセミナーでは告知文の中にも蛇行する要素がありました。
一見どんな内容か分からない項目があり、謎かけになっていたんですね。
1.ライティングの種類
2.文章のクオリティを決める3つの要素
3.その文章に主張(メッセージ)はあるのか
4.ワンメッセージ・ワンアウトカム
5.直感はあてにならない
6.直感と直観
7.文章を書くための4つの型+α
8.青汁と化学調味料
9.ベストセラーとロングセラー
10.抽象度と具体性のバランス
11.大げさ度と違和感
12.ユーモアと真面目さ
13.つるつる or トゲトゲ
14.接続詞の使い方
15.謎掛けと種明かし
16.五感の移動
17.主語の距離感
18.引用と権威
19.念と体現
「なんだろう?」と思わせる項目が随所にあります。
それをセミナーの中で種明かしとして説明がありました。
蛇行なしで行くなら、「これやります」と書いてしまえばいいわけですが、そこをあえて蛇行させたそうです。
大げさ度と違和感
誇大広告って嫌です。
ぼくには共感性羞恥のきらいがあるので、「見てるこっちが恥ずかしい」と思うことがあります。
それはいいとして、大げさな言葉を使うほど、実は中身が大したことがない場合に違和感が生じます。
逆に、これをうまく調整してあげると、「サプライズ」になるそう。
これが、「文章術セミナー」のタイトルにあった意味とは?の種明かしになります。
「文章術セミナー」自体には煽り要素がないタイトルです。
しかし、中身が充実していれば、期待値より上の内容として満足度が上がったりする。
染谷昌利さん「文章術セミナー」まとめ
受け取りたいことを事前に設定しておくと、やはり実りが多いことがよく分かりました。
過去の体験が思い出されたのも、これがあってこそです。
しかし、何でもそうですが、学びの満足感には罠があり文章力はこれだけでは上達しません。
意識するだけで全然違う項目をたくさん知ることができたので、後は「とにかくがんばれ」で、このイベントレポートは終わりです。
それではまた。