「マインドフルネス=瞑想」ではないことを教えてくれる『「今、ここ」に意識を集中する練習』

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こんにちは。やまざき( @yamazaki_1205 )です。

一時期大きな話題と書籍の出版ラッシュがあった「マインドフルネス」

個人的にはエグゼクティブやグローバル企業における実践の話を見聞きすることにつられ、何となくの興味を持っていました。

しかし私の前に立ちはだかったのが「瞑想するのは時間がかかるしどんな効果があるのか実感しづらい」という問題です。

そんな状態から抜け出すべく手に取ってのがこちら。

「今、ここ」に意識を集中する練習』です。

不安定になりがちな心を強くかつ柔らかくてするべく、本書を読み進めて感じたことを紹介していきます。

※本記事は株式会社日本実業出版社様から書籍をご提供いただいての内容となります。

『「今、ここ」に意識を集中する練習』の概要・目次

「今、ここ」に意識を集中する練習』の概要は、次に挙げる目次から垣間見ることができます。

  • PART1 マインドフルネスによって、もたらされるもの
  • PART2 マインドフルネスを日常で実践する53の練習

すなわちPART1においてマインドフルネスの効能に触れられているものの、本書の大半はマインドフルネスの実践にページが割かれていることです。

同程度のボリューム感がある多くの本の場合、PART(章・Chapterなど)が4〜6くらいあり、それぞれ主題があるところ本書は2つしかないことからも分かります。

『「今、ここ」に意識を集中する練習』のポイント

冒頭で触れた瞑想に関する問題意識と関連し、私がポイントとして感じた内容を3つご紹介します。

日常のシーンと絡めてできるマンドフルネスの実践

まず「瞑想が面倒・効果が実感しづらい」ことの答えに関する内容です。

必ずしも「マインドフルネス=瞑想」ではない、そのことが本書の前半に“よくある誤解”として紹介されています。

…よくある誤解は、マインドフルネスは「時間が限られた練習」だというものです。たとえば、30分座って瞑想するものなどと思われがちですが、マインドフルネスは生活のなかのあらゆる行動に広がってこそ役に立つのです。

具体的には実践の内容として「◯◯を意識する」「◯◯に意識を向ける」という項目が非常に多いことからも読み取るができます。

その中でも普段の生活そのものと言えるのが次のようなカテゴリーです。

マインドフルネス実践において頻出の身体感覚

それは「(身体感覚)に意識を向ける」もの。

裏を返すと人は普段いかに無意識のまま行動し、身体に意識を向けないまま生活をしているのかというのが分かります。

それがまさに本書のタイトルである「今、ここ」に意識を集中するために最適な内容なのかもしれません。

ざっと挙げるだけでも以下のようなものがあり、「直接的な表現ではないが広く言えば身体感覚に関わるもの」であればさらにその割合が増えます。

  • 姿勢を意識する
  • 「身の回りの音」に耳を澄ます
  • 優しい手で触れる
  • 「足の裏」を意識する
  • ひと口ずつ味わって食べる
  • 「匂い」や「香り」を意識する
  • 舌を意識する
  • 「お腹の空き具合」を意識する

既に知っているマインドフルネス?

本書を読み進めていて感じたことの一つに「これって、既にやったことがある」内容が複数あったことが挙げられます。

他の書籍やテレビで紹介されていたからか、あるいはふとやってみたことなのかはともかく、「実はそれ(マインドフルネス)とは考えていなかったが、結果としてマインドフルネスに通じることをやっていた」のは面白いことだと感じました。

項目としては、一番最初に紹介されている

「利き手でないほうの手」を使う

が以前やって変な感情になった経験がありますね。

これは本当におすすすめです。

解説ページにある内容も「そうそう! 」とうなずくばかりなので、ぜひ本書を手に取ってほしい確かめてほしい内容です。

他には次のようなものが個人的に当てはまりました。

  • 「つなぎ言葉」に注意する
  • 「食べるもの」に思いをはせる

まとめ

「今、ここ」に意識を集中する練習』より、マインドフルネスに関する誤解と具体的な内容を引用しながら実践のヒントを探ってきました。

たくさんの本を読む中で、率直に言って「読んで・知って満足」になり実践できなかったこともあります。

しかし日常生活の中でできるマインドフルネスについては、知っていることと実践していることの垣根はかなり低いのでないかと思いました。

極端な話「歯ブラシを利き手の反対の手で持つ」だけでも実践と言えますから。

興味はあったが、ブームのピークに乗り遅れたと感じる人はぜひ本書を手に取ってほしいと思います。

それではまた。

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