こんにちは。
やまざきたかし( @yamazaki_1205 )です。
「革命のファンファーレ」が話題のキングコング西野亮廣さんが東京で講演会をされたので、行ってきました。
たまたま増席の案内情報をツイッターで見かけて、即、申し込み。
その後、すぐに満席表示となっていたので、シェアしてくださった方に感謝です。
「革命のファンファーレ」とその先へ
当日は、本を読んでいる人と読んでいない人の割合を見てから話す内容を決めるとのことでした。
…が、挙手した人の割合が半々くらいの“微妙”なラインだったので、途中までは本の内容、そして、その先の話を含めて、1時間半ほどノンストップのお話。
「台湾帰りで眠いから、今日はいつもよりおっとりしゃべるよ!」と冒頭でお断り(?)があったものの、始まってみれば、信じられないレベルのテンションとスピードで講演会は進んでいきました。
特に、お金と信用のお話で「説明するのに分かりやすいヤツがいる」と、“ホームレス小谷さん”を招いてのお話は、非常に盛り上がりました。
ぼくも大体の話は知っていましたが、「一日を50円で売る→さすがに50円なのでと、依頼者はお昼をご馳走する→その流れで、夕飯もご馳走する→だんだん依頼者が増えて、信用も貯まっていく→結婚することになり、浅草花やしきを借り切っての式費用をクラウドファンディングでまかなう→その他のクラウドファンディングも成功」。
すごいですよね。
クラウドファンディングは、「有名人だから成功する」と思われがちのところ、実際には知名度のある人でも失敗に終わることが多いそうです。
その理由は、人気と認知の意味がイコールでないこと。
例に挙げられていたのが、テレビのグルメ番組に出演するタレントさんです。
たとえまずくても、美味しいと言う必要がある「ウソをつかされる環境」に置かれると、今の時代は視聴者にウソとカウントされてしまうそう。
「信用経済」「評価経済」はすごい!で話が終わりそうなところ、キンコン西野さんによると、話はそこで終わらず…。
「貯信時代」と「信用経済」「評価経済」の問題点

それが、ホワイトボードで説明のあったコチラの図。
縦に認知度、横に信用度です。
この中で、Aにいるのがタレントさんで、Bにいるのがアーティストのような人たち。
確かに信用度のレベルに違いはありますが、そこはやはり認知度のある有名人。
SNS全盛の時代に影響力があるのはAとBにいる人たちで、人気者であるのが必須になってきます。
そこで置いてけぼりをくってしまうのが、Dの部分にいる人。
キンコン西野さんのお父さんは、「まっとうな人」で、信用されている人だそうです。
しかし、認知度は高くない。
人気者であるのが必須の時代では報われないなんて、あんまりだ!→じゃあ、どうする?
そうなった時に、Dにいる人にも有益な「レターポット」というサービスが紹介されました。
「レターポット」の概念と、その始まりとは?
レターポットは、「プレゼントするお金に時間をかける装置」です。
一人一人がレター(文字)を入れるポット、「レターポット」を持ちます。プレゼントを贈りたい人は、運営から1文字10円で、文字を買います。たとえば、僕があなたの誕生日に「お誕生日おめでとう…」という500文字の手紙を書きます。500文字なので、「×10円」で、5000円の請求が僕に来て、支払いが済み次第、あなたのレターポットに500文字(の手紙)が振り込まれます。あなたは、運営に申請を出して、500文字を5000円にしてもいいし、レターポットに貯まった文字(レター)を使って、被災地に「頑張ってください」という手紙を贈ってもいい。その手紙の文字がそのまま被災地支援になるわけです。
学校の卒業時や、会社の退職時を例に考えると、寄せ書きに書かれる文字の多さがおおむね信用度になるすれば、先ほどのDにいる人にとって、素晴らしいシステムですよね。
そもそものきっけとしてある「現代はモノで溢れかえっているのに、『贈り物』を断ることが許されない」のくだりを含め、非常に考えさせられるので、「レターポット」のクラウドファンディング紹介文を読んでみることをオススメします。

まとめ
「貯信時代」のお話を聞いていて、中学時代に転校生としてクラスメイトになったF君を思い出しました。
前の学校の先生曰く「“すごく目立つ存在”というわけではないのに、休み時間にはいつも彼の周りに人が集まる」ような存在。
講演会の中ではキンコン西野さんのお父さんが例になり、ぼくも特定の個人を思い浮かべたタイプです。
多くの人にとって、思い当たる個人がいるのでは?と思います。
ほとんどSNSはやらないし、もちろんインフルエンサーと呼ばれるような立場ではない。
だけど、人望があり何かの機会では寄せ書きの色紙にびっしりと文字が書かれるような人です。
レターポットの今後の進展に期待しつつ、講演会のレポートを終わりたいと思います。
それではまた。