こんにちは。
やまざきたかし( @yamazaki_1205 )です。
将来の夢が決まらないのは悪いこと?
学校で「将来の夢」について考える機会があると思います。
もしくは卒業文集に載せるなど、人目に触れる文章を書くこともあるでしょう。
もっと日常的に、周りの大人から聞かれることがあるかもしれません。
そんな時、特にマジメな人ほど「オレor私は将来の夢なんて決まってないし、分からない」と思って苦しい人がいるかもしれません。
将来の夢を決めるにあたり知っておいてほしいこと
イメージとして、「将来の夢=何かの職業」と思いがちです。
もちろん、それも一つのカタチではありますが、「将来の夢=何かの職業」以外の場合もあります。
そもそも、あなたが「やりたいことはこれだったんだ!」と気づいたことが、今職業として存在しているとは限らないのです。
例えば、「将来なりたい職業」の常連となっている“YouTuber”などの動画投稿者は、ぼくが子供の頃は存在しませんでした。
中高生が思い描く将来についての意識調査2017 によると、中高いずれの男子も10位以内に入っていますから、かなりメジャーな存在にも関わらずです。
しかも、時代の変化の仕方が今後さらに劇的になっていけば、その割合が高くなっているかもしれません。
それを踏まえれば、「将来の夢=何かの職業」と決めつけしまうと、せっかくの可能性すら狭めてしまう危険があるわけです。
将来の夢を決める・見つけるヒント
とはいえ、待っているだけでは不安になってしまう人もいるかもしれません。
目安として、これを感じたら「やりたいことにつながるかも」と思えるヒントがあるのでお伝えします。
①あの人みたいになりたい「憧れ」
いつの時代も、活躍する人のインタビューで聞くことのできるのは「◯◯さんを見て、あんな風になりたいと思った」というきっかけです。
憧れの対象ができることは、一番分かりやすい将来の夢の見え方と言えます。
あなたがそれを自分に置き換えてワクワクすることができれば、一気にイメージが膨らむでしょう。
②嫉妬心が出る・なぜかイライラする
例えば、ぼくはプロ野球選手の活躍や年俸の話題を見聞きしても何とも思いません。
それは、あくまでファンとして「すごいなー」と感じるだけであって、今からぼくがプロ野球選手になることはありえないからです。
しかし、プロ志望にもかかわらず、ドラフトにかからなかったり入団テストに合格できず、不本意な状態で別のことをしているのであれば、嫉妬心が出てきてもおかしくありません。
もしあなたが特定の分野で活躍している人を見て、嫉妬心が出てきたりイライラすることがあれば、それはこんなことを意味していることがあります。
一見「憧れ」とは正反対に思える嫉妬心やイライラといった感情も、実はやりたいことについて別の見え方をしているだけかもしれません。
③ついついやってしまう
「親から止められてもやってしまう」「気づいたら時間が経つのを忘れて夢中になっている」など、ついついやってしまうことは、将来の夢を考えるにあたりカギになります。
「ゲームが大好きだからゲームクリエイターになる」といった直接的な結びつきの場合もあれば、やっていたことの特性からつながってくることもあります。
将来の夢が見えてきたら
何かを叶えることについて、ぼくは長いこと「努力してそれに到達する」ことがすべてと考えていました。
10代の頃は何かを叶える内容として、「受験勉強をして志望校に合格する」ことがメインになる人が多いでしょう。
ですから、どうしてもそのイメージに引っ張られてしまいますね。
ただ、努力だけではどうにもならないことが出てきます。
作家の本田健さんは、著書の『決めた未来しか実現しない』の中で、願望達成の方法を以下のように分類しています。
願望達成の方法を整理していくと、いくつかに分類できます。たとえば、「目標達成型」「引き寄せの法則型」「お祈り型」などが、その代表でしょう。
「目標達成型」は明確な目標と期限を決め、それに向けてコツコツと努力していく、というものです。
「引き寄せ型」は文字どおり、願ったものが引き寄せられてくるという考え方です。
「お祈り型」は、何よりイメージすることが大事で、神様、あるいは全知全能の存在にお願いすると、それがかなうとするものです。
頑張ること以外の内容は、どうにもあやしいことと捉えられることもありますが、志望校に合格する夢とは違い、タイミングや出会いによって左右されることが増えてきます。
ぼくは、ある願いを叶えるために、タイミングが来るまで準備をしながら待ったことがありました。
正確には、「ここぞ!」のタイミングで動けるよう準備をすることしかできなかったんです。
準備は人によってはお金かもしれませんし、知識かもしれません。
勉強をするにあたって勉強法を学ぶ人がいるように、願望の叶えるにあたって叶え方を学ぶのもいいでしょう。
将来の夢を周りに言うのか?言わないのか?
これも人が置かれた環境によって悩ましい問題になってきます。
有名なのが、サッカーの本田圭佑選手の卒業文集でしょう。
「セリエAに入団」「10番で活躍」は実現したこととして知られている、有言実行のお手本のような内容です。
ただ、それが全員にとっていいかと聞かれれば、難しい面があります。
例えば、周りの大人からこう聞かれる機会があると思います。
そんな時、「若いんだからもっと大きな夢を持てよ」と言ってきたり、逆に「夢なんて見ないで現実的に考えろ」と言う人がいるかもしれません。
何を言われてもそれをエネルギーにできる自信があれば、どんどん本心を言うのがオススメです。
運が良ければ、関係者を紹介してもらうといった直接的なメリットがあるかもしれません。
逆に、何かを言われるたびに「本当にこれでいいのかなぁ…?」と迷いが生じたり、自信を失ってしまうなら、本心を言うのは危険です。
それなら、「カモフラージュの夢」を言ったっていいのです。
対外的に言うことと別のことを考えるやり方は、TEDのスピーチで知られる植松努さんが著書の『「どうせ無理」と思っている君へ』の中で紹介しています。
親に「普通はみんな大学くらい行く。将来のことを考えて、できるだけ高い目標を持ちなさい」と言われたら、「わかった」と答えておく。でも、「わかった」というのは嘘でもいいのです。別に「普通=大学」と思わなくてもいいし、「高い目標=偏差値アップ」と思わなくていいのです。(中略)真正面からぶつかって「それは違う!」と戦うより、とりあえず言うことを聞いているふりをして受け流したほうが、自分の思いどおりにやれることはたくさんあります。
カモフラージュなのですから、何かを言われても本心を言うよりは気になりませんね。
将来の夢を決めるためにやると良いこと
様々なパターンがあることを踏まえて、ぜひやってみてほしいことを紹介します。
①「夢が叶った先」をイメージする
最初に「将来の夢=何かの職業」以外の場合もあると書きました。
すなわち、職業だけにしばられず、そもそも「どうなりたいのか?」「何を感じたいのか?」をイメージしてみるのがオススメです。
例えばこのようなことです。
- 充実感を味わいたい
- 人から感謝されたい
- 仲間と喜びを分かち合いたい
- とにかくお金が欲しい
これを考えると、叶えたいことのイメージが見えてきたり、「将来と言わず今できることがあるんじゃない?」と思えたり、実は既に叶っている今に感謝できたりとメリットがたくさんあります。
さらに、その「どうなりたい?」が分かった時に、さらに「それはどうして?」と深堀をしてあげると見えてくることがあるので、面倒くさがらずやってみましょう。
②「もし制限がなかったとしたら何をやりたいか?」を考える
「現実的にムリ」などといったことは考えず、「もしドラえもんがいたら」「ドラゴンボールをそろえたら」と妄想レベルで考えます。
③「体験版」「簡易版」「試食版」でとりあえずやってみる
①や②で見えてきたことがあれば、それを縮小したバージョンで、できることからやってみましょう。
「〇〇版」は一番しっくりくる表現で考えてみてください。
すぐにあきらめてしまう人の傾向として、まるで地上からビルの屋上を見上げて「やっぱりダメだ」と思うことをやっています。
階段を作って、とりあえず2階に上がってみましょう。
- 料理人になりたいのなら、まずは身近な人に料理を食べてもらう
- 海外で人助けをしたいなら、まずは身近で関連しそうなボランティア活動に参加してみる
その結果、「やっぱりこれだ」と感じても「ちょっと違うかもしれない」と感じても正解です。
屋上に上がって「思っていた景色と違う!」となる前に、まずは2階からの景色を見てみましょう。
将来の夢が決まらない中高生のあなたに知ってほしいことまとめ
- 「将来の夢=何かの職業」とは限らない
- やりたいことにつながるアンテナを立てておく(憧れ・嫉妬心・夢中)
- 周りに言っても言わなくてもいい(カモフラージュの内容を言ってもいい)
- そもそも「どうなりたいのか?」「何を感じたいのか?」をイメージしてみる
- 関連しそうな内容で、とりあえずできることからやってみる
ぼく自身が大人になってから学んだことや、「やっておけば良かった」と思える内容を網羅したので、項目として伝えたいことが増えました。
それではまた。