こんにちは。
やまざきたかし( @yamazaki_1205 )です。
プロ野球の2018年シーズンが終盤に差し掛かってきました。
2017年シーズンは辻発彦新監督のもと、3年連続Bクラス(4位〜6位)から2位へ躍進。
とはいえ、かつての“黄金時代”を知るライオンズファンとしては、2008年を最後にリーグ優勝から遠ざかっているのはなんとも悲しい状況です。
ここ4〜5年はあまり聞くことができなかった「優勝を目指す」というセリフを多くの選手が口にしていることもあり、かなり手応えがあるのでは? と期待が高まります。
一時は日本ハムの追い上げがあったものの、一度も首位の座を譲ることなく8月も後半。
いよいよ「マジック点灯」の話題も聞こえてくるようになりました。
今回は、埼玉西武ライオンズの2018年シーズンを一年間随時更新のカタチでお伝えします。
【随時更新】埼玉西武ライオンズの2018年シーズンを追う
3〜4月は強打で開幕ダッシュに成功
開幕から27年ぶりの8連勝スタートとなりました。
しかも、そのうちの7連勝は先発投手に勝ち星がつくというプロ野球タイ記録での達成です。
先発投手陣に不安があると言われ続けているチームですから、この点は本当にうれしい限り。
開幕からの連勝が止まった後も本拠地メットライフドームでの連勝は続き、なんと負けなしの12連勝となりました。
5月は一休み
さすがに一時のペースではなくなったものの、首位の座をキープ。
特に、強打の陰で目立たなかったリリーフ陣の不安も表面化し始めました。
それもあって、デュアンテ・ヒース投手の獲得を早々に決断。
その後は増田達至投手の不信と代役となったカスティーヨ投手のケガにより、クローザーを務めるまでになりました。
6月、鬼門の交流戦
毎年、ズルズルと後退してしまう交流戦です。
圧倒的に下位にいるわけでなないものの、他チームがセ・リーグに大きく勝ち越すため相対的に見劣りがしてしまうんですね。
そんな交流戦も、どうにか乗り越えることができました。
埼玉西武ライオンズ・先発ローテーション投手陣2018
多くの評論家が下位を予想する理由として、「先発投手陣の不安」を挙げています。
ただ、現有戦力と補強で6人目まで間に合いました。
多少の失点なら超強力な打撃陣が取り返してくれますから、粘りのピッチングを期待したいですね。
菊池雄星投手
絶対的エースとなった菊池雄星が3年連続で開幕投手となりました。
かねてからメジャー移籍の話題がありますし、ライオンズでの最終シーズンになる可能性は高いでしょう。
なんとかリーグ優勝と日本一をお土産に海を渡ってほしいところです。
もちろん、入団以来未勝利のソフトバンク戦での勝利も期待。
多和田真三郎投手
“エースナンバー”の18番を背負う多和田真三郎投手は大卒3年目となりました。
岸孝之投手や野上亮磨投手ら先発投手が次々と移籍する中、ファンや解説者も期待する投手です。
花粉症が原因といわれ、毎年苦労している春先を5連勝と最高のスタートとなりました。
ブライアン・ウルフ投手
いわゆる“サンデー・ウルフ”として安定した投球をし続けるブライアン・ウルフ投手は、2018年シーズンも日曜日の登板です。
以前よりヒットを打たれる数も増えていますが、なんだなんだで最少失点に抑える投球術は健在。
昨年は惜しくも9勝でしたので、二桁勝利とある程度の貯金があるとチームとして助かりますね。
十亀剣投手
“二段モーション”の解禁に伴い、フォームを改造してシーズンに臨むのは十亀剣投手。
“裏ローテ”の頭を任される右腕は、「手がつけられない」投球を見せてくれるのか?
ファビオ・カスティーヨ投手
失礼ながら、一番の「嬉しい誤算」はファビオ・カスティーヨ投手の活躍です。
いきなりソフトバンクホークスを相手に勝ち星をあげるなど、ライオンズファンへのインパクトは十分。
先発ローテーションの座を一年守りきる活躍なら優勝へ近づく原動力となるでしょう。
埼玉西武ライオンズ・リリーフ投手陣2018
牧田和久投手とブライアン・シュリッター投手が2017年シーズンをもって退団しました。
セットアッパー2人が抜けてしまい、代わりとなる投手の1人だった高橋朋己投手も早々に離脱。
厳しい状態が続きます。
増田達至投手
2016年のシーズン途中からクローザーになった増田達至投手。
気づけば2017年シーズンの“勝ちパターン”3人のうち、残っているのは増田投手一人です。
負け数が多く色々言われてしまうこともありますが、入れ替わりや離脱の多いリリーフ陣の中で、ずっとプルペンを守ってくれています。
平井克典投手
ルーキーイヤーの2017年シーズンで結果を残し、平井克典投手は勝ちパターンの終盤を任されることになりました。
左右を問わず抑えることが続けば、将来のクローザー候補になるかもしれません。
右打者のバットをきれいにかわす美しい軌道のスライダーはぜひ見てほしいです。
武隈祥太投手
“コマ不足”により先発転向の話もあった武隈祥太投手ですが、例年通り中継ぎスタートになりました。
なんとか先発ローテーション投手の整備が間に合ったので、不調やケガによる離脱がなければこのままのようです。
武隈投手は勝ちゲームや競った試合の中盤を任されることが多く、登板過多になりがちのシーズンが続いています。
そろそろ起用法を固定してあげないと危ないのでは? と余計な心配をしていますが、どうなりますか…。
埼玉西武ライオンズ・打撃陣2018(内野手編)
山川穂高選手
2016年、2017年シーズンのいずれも後半戦に爆発した山川穂高選手。
いよいよ「4番・ファースト」でのスタートとなりました。
オープン戦で不調に陥ったものの、開幕前の中村剛也選手のアドバイスが効いたそうで、シーズンでは好調です。
辻監督の采配傾向として、仮にシーズン途中で不調に陥ることがあってもガマンすると予想。
「通年で4番を張った時どのくらいの成績を残すのか? 」をファンの一人として注目しています。
浅村栄斗選手
キャプテンになって2年目の浅村栄斗選手は不動の「3番・セカンド」。
2013年には打点王を獲得したバッテングの再現を期待しています。
中村剛也選手
中村剛也選手は主に「6番・サード」での出場になりました。
4番の座こそ山川穂高選手に譲ったものの、他に“本職”が見当たらないサードはまだまだ守ってもらわないといけません。
源田壮亮選手
2017年シーズン新人王の源田壮亮選手は、2年目も「2番・ショート」で活躍が期待されています。
まだシーズンの序盤ではありますが、大事な場面でのヒットが多く「“2年目のジンクス”はないな」と勝手に決めてしまうほど活躍をしています。
エルネスト・メヒア選手
2014年シーズン本塁打王であるエルネスト・メヒア選手は、ファーストの座を山川穂高選手に譲ることになりました。
さらに、指名打者(DH)での出場時も8番という下位打線にいることがメインです。
強力打線を誇るライオンズならではも贅沢な悩みですが、今後クリーンアップに返り咲くのは厳しいかもしれません。
埼玉西武ライオンズ・打撃陣2018(外野手編)
秋山翔吾選手
2017年シーズン首位打者の秋山翔吾選手は、2018年シーズンも「1番・センター」としてチームを引っ張ります。
個人的には、交流戦でどの位置に座るのかに興味があります。
ケガ以外は何の心配もいらない選手でしょう。
外崎修汰選手
2017年シーズンにブレイクした外崎修汰選手は、完全にレギュラー定着となりました。
主に「7番・ライト」での出場です。
「パンチ力があり、足も使うこともでき、内外野を守ることができる」選手としての期待は凄まじいものがあります。
2018年シーズンから辻発彦監督が現役時代につけていた背番号5を背負うことになったことからも、それが伺えますね。
金子侑司選手
過去には故障がちのシーズンもあった金子侑司選手は、「9番・レフト」での出場になりました。
同じ9番であっても、貧打による消極的な策ではありません。
アベレージと足を高いレベルで誇る1.2番コンビへの繋がりから、金子選手レベルの9番がいてくれるのは贅沢な布陣です。
栗山巧選手
辻発彦監督による新体制の中で、世代交代という岐路に立たされているのが栗山巧選手です。
“定位置”だったレフトには金子侑司選手が守り、レギュラーでの出場はなくなりました。
さらに、2軍には次世代を担うものすごいメンバーが控えています。
ですから、今後は「代打の切り札」としての役割がメインになるはずです。
埼玉西武ライオンズ・打撃陣2018(捕手編)
炭谷銀仁朗選手
炭谷銀仁朗選手はフリーエージェント(FA)による移籍が噂されていましたが、結局残留となりました。
以前に比べると先発出場の機会は減っているものの、やはり2018年シーズンもキャッチャー陣の中心になるでしょう。
さらに、炭谷選手が正捕手になって以来いまだリーグ優勝がなく「優勝したい」気持ちは人一倍のはずです。
先発出場の時は主に8番と、バッティングが期待される選手ではありません。
ただ、2017年シーズン途中から“覚醒”の予感もあり、簡単には代打が出せないほどになれば強力打線の穴がキレイに埋まりそうです。
森友哉選手
入団以降、常に「ライオンズ捕手問題」の中心にいる森友哉選手。
いよいよ本格的に「打てる捕手」としての道を歩み始めました。
指名打者(DH)の場合も含め、先発出場時の打順は主に5番。
ここに森選手が入ることで、8番にメヒア選手もしくは栗山巧選手を置くことができる恐ろしい並びとなります。
岡田雅利選手
昨シーズンは森友哉選手の離脱により先発マスクをかぶる機会が多くあった岡田雅利選手。
今シーズンは炭谷・森両捕手に続く“3番手”扱いのため、出場は試合途中からが多くなりそうです。
とはいえ、多くの球団が複数捕手の併用でシーズンを乗り切る現代野球において、岡田選手レベルの捕手が控えているのは心強い限りといえるでしょう。
「スカパー!」のCMでは、落合博満さんが各球団の戦力分析をし話題になりました。
ライオンズに関しては、意外な部分と納得の部分の両方を見ることができます。
当該「スカパー!」の動画については、『「レジェンドに聞くプロ野球12球団見どころ」埼玉西武ライオンズ篇』をどうぞ。
それではまた。