※(注)【2017年4月25日】開幕1ヶ月になるので、それらの情報を追加しました。
こんにちは。
やまざきたかし( @yamazaki_1205 )です。
2017年のプロ野球も開幕1ヶ月が経過しました
2017年シーズン開幕にあたり埼玉西武ライオンズについて思うこと
個人的には、ここ3年本拠地最終戦は現地で応援するようにしていましたが、2017年シーズンは本拠地開幕戦も現地で応援。
ただ、埼玉西武ライオンズは3年連続Bクラスという低迷期に陥っています。
このタイミングで、田辺徳雄前監督から辻発彦新監督へバトンタッチ。
巻き返しに期待したいところです。
とはいえ、Bクラスに低迷していても毎年言われるのが「戦力は上位に引けを取らない」ということ。
特に打撃陣ですね。
秋山・栗山・浅村・メヒア・森・山川・坂田といったタレントが揃っています。
しかし、打線がハマった日はたくさんのホームランが飛び出す一方で、相手がエース級のピッチャーをぶつけてきた日にダメになってしまうこともしばしば。
そうなると、業師も大砲もいる打線がペナントレース優勝のために必要になってきます。
たとえスタメン落ちがもったいない選手でも、打線のバランスから外さなければいけないこともあるでしょう。
当然、これは守備との兼ね合いも重要です。
2017年4月4日のメットライフドーム本拠地開幕戦を観戦し、そのスタメン野手と前の対戦カードを踏まえた先発ローテーション、リリーフ陣について書いていきます。
2017年シーズン開幕1ヶ月の埼玉西武ライオンズについて
首位こそ好調の楽天イーグルスに許していますが、ライオンズも首位を射程に捉えています。
その要因としては投打における以下の要因が挙げられるでしょう。
今後は、6連戦スタートに伴う十亀剣投手のピッチングに注目です。
埼玉西武ライオンズ・2017年主なスタメン出場選手
秋山翔吾選手:1番.センター
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
WBC帰りで、ケガが心配された秋山翔吾選手が入りました。
2016年シーズン盗塁王の金子侑司選手が戻ってきたときの打順はどうかな?とも思いますが、問題ないポジションでしょう。
田代将太郎選手:開幕当初2番.レフト
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
田代将太郎選手のスタメン出場は驚きの抜擢でした。
昨シーズンはわずか13試合の出場。
それ以前は一桁の出場数でした。
①2番という上位打線であることに加え、②長年栗山巧選手が守っているレフトで先発出場という点で、その責任は大きいです。
その後、「2番の仕事」によりフィットする源田壮亮選手がこの打順に入ることになりました。
外野の候補は他にもいるので、田代選手にとって正念場の時期を迎えています。
浅村栄斗選手:3番.セカンド
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
浅村栄斗選手は「新キャプテン・新背番号3」のシーズンです。
そして、打率とホームランの両方が計算できる「打線の顔」として一年間期待したいところ。
当初はショート、そしてファーストを経てついたセカンドもすっかりなじみ、内野守備の面でも一番安心のポジションと言っていいでしょう。
開幕1ヶ月の時期も打率4割台をキープしており、好調ライオンズを支えています。
中村剛也選手:4番.サード
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
今年も4番は中村剛也選手が譲りません。
波はありますが、一年トータルできっちり成績を残すタイプなので、バッティングそのものは問題ないでしょう。
問題は守備。
中村選手の守備に問題があるわけではなく、一年トータルを見てのサードについての話題です。
「ショート問題」の影に隠れていますが、実はサードも懸案ポジションだったりします。
「規定打席立てばホームラン王」の中村選手は、逆に規定打席に達していないシーズンも多く、ケガをしがち。
「おかわり2世」と呼ばれる山川穂高選手もファーストの練習をしているようですし、「サード専門」の選手はいません。
内野の複数ポジションを守る渡辺直人選手といったバックアップ組の活躍が重要になってきます。
そのバックアップについては、開幕1ヶ月を見る限り、永江恭平選手が守備固めとして試合終盤に登場する機会が多く見られます。
栗山巧選手:主に5番.DH(指名打者)
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
これは2017年シーズンのスタメンで一番の驚きでした。
「ホームランを打てるが三振も多い右打者」である中村・メヒア両選手の間に巧打の左打者である栗山巧選手を挟むのは、確かにいいアクセントになると思います。
既に5番と6番の打順だけ入れ替わった試合もあり、コンディションや相手ピッチャーとの相性も踏まえて決まるのかもしれません。
ただ、4月下旬時点でケガによる離脱中です。
早期の復帰が待たれます。
エルネスト・メヒア選手:5番or6番.ファースト
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
キャンプイン時の体格で一年の成績を占うことができる(?)エルネスト・メヒア選手は6番。
メヒア選手本人が「クリーンアップ以外は嫌だ」と思うタイプでなければ問題なしです。
7番打者でホームラン王になったファイターズのレアード選手のようになれば面白い打順となりそう。
ファーストの守備もそつなくこなします。
その後、栗山選手が離脱してからは5番に戻っています。
前を打つ中村選手が軽打・長打を打ち分けていることから、「二人そろってあっさり三振」といった心配はせずに済みそうです。
木村文紀選手:7番or9番.ライト
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
絶対的な選手不在のライトは、オープン戦で結果を残した木村文紀選手が開幕スタメンとなりました。
“覚醒”と言われる時期がありながら、いつの間にか二軍に行ってしまうイメージが強いので、「今年こそ」の選手。
ケガがなければ一番手だったであろう金子侑司選手が戻ってきてもポジションがない、くらいの活躍を期待していますが、果たして…?
開幕1ヶ月を見ていると、その悪い予感が的中したようで、球界最低打率の.125がニュースになっていました。
強い肩を買われてライトのポジションこそ維持していますが、辻監督がどこまでガマンできるでしょうか?
8番.キャッチャー:炭谷銀仁朗選手
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
正捕手は2017年シーズンも炭谷銀仁朗選手でスタートしました。
森友哉選手がWBCキューバ代表との試合で骨折してしまい、正捕手争いは一時休戦です。
源田壮亮選手:9番→2番.ショート
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
源田壮亮選手は何と言っても2017年シーズンにおけるスタメンの目玉です。
ドラフト3位で入団の新人選手。
当初はショートの候補が一人加わった感じでしたが、キャンプ・オープン戦とみるみる評価を上げていきました。
そして、ついに石毛博史さん以来の36年ぶりとなる「新人選手開幕ショートスタメン」の座を勝ち取る結果に。
辻監督は就任直後ショートに関してこうコメントしています。
今年のチームを見る限り、どうしても遊撃のポジションがネックになっていました。やはり、二遊間、特に遊撃手は固定して使いたいのですが、まだ正式には決まっていません。若い選手にはチャンスなのですから、ぜひレギュラーをつかむ選手に出てきてもらいたいですね。
その答えが源田選手となる可能性は十分あります。
前評判の高い守備については、開幕直後から時に堅実に時にダイナミックなものを披露。
レフトに抜けそうな当たりも、「そこまで追えるの!?」というくらいの守備範囲を見せています。
バッティングに関しても、開幕3連戦の中でヒット・バント・犠牲フライの全てを記録し、上位打線につなぐ役割を期待してよさそうです。
その働きが評価され、まだ対戦が一巡する前の段階で2番に打順が変更になりました。
試合後の辻監督のインタビューを聞いていても、打撃・守備両面で本当に信頼が厚いんだなぁ…と感じることが多くなっています。
埼玉西武ライオンズ・2017年先発ローテーション投手
続いて、先発ローテーション投手について見ていきましょう。
1番手.菊池雄星投手
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
2年連続の開幕投手となったのは、菊池雄星投手です。
ただ、2016年シーズンは、対戦相手の相性を踏まえた戦略的な匂いがしました。
比べて、2017年シーズンではエースとしての登板です。
昨年、初の二桁勝利をした勢いそのままに、今シーズンも勝ち星を積み上げていってほしいと思います。
2番手.野上亮磨投手
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
結婚というグラウンド外の話題が先行しがちな野上亮磨投手ですが、先発2番手となりました。
岸孝之投手の移籍に伴い、何かと先発ローテーション投手の不安を指摘されるライオンズ。
そんな中、年齢的に中堅に差し掛かり、キャリアハイの11勝から一転勝ち星が伸び悩む野上投手の奮起は欠かせません。
3番手.ブライアン・ウルフ投手
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
昨シーズン途中に加入したブライアン・ウルフ投手は、4勝負けなしの成績を残しました。
近年、新加入の外国人投手がことごとく期待はずれの結果になる中で、本当に貴重な存在。
大勝ちを期待するよりも、一年トータルで帳尻を合わせ、ある程度の勝利とイニング数を稼いでもらえれば最高です。
4番手.多和田真三郎投手
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
メットライフドーム本拠地開幕戦は多和田真三郎投手が先発しました。
4番手と表記していますが、シーズンは2.3連戦の繰り返しを5〜6人の先発ローテーション投手で回していきます。
ですから、各チームとも、この順番で実質「エースの次」と位置づけられたピッチャーが出てきます。
まだ2年目ではありますが、責任のある立場を任されることになりました。
5番手.高橋光成投手
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
新人の2015年シーズンに月間MVPを受賞した経験のある高橋光成投手も、昨シーズンは壁に当たってしまいました。
他球団なら先発ローテーションが微妙な気もしますが、チーム事情がそれを許してくれないようです。
とはいえ、2015年シーズンで引退した西口文也さんのセレモニーで、「後継者」としての演出があった高橋投手。
良い意味で、手のひらを返させるダイナミックなピッチングを見たいところです。
埼玉西武ライオンズ・2017年リリーフ投手
先発ローテーション投手に続き、主なリリーフ投手を挙げていきます。
1.牧田和久投手
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
入団以来、投手事情に応じて「先発・中継ぎ・抑え」の全てを経験してきた牧田和久投手が、今年はセットアッパーとしてスタート。
“侍ジャパン”の常連にもなったその投球は、今年も相手打線の反撃の芽を潰してくれると期待しています。
特に、6〜7回あたりを任されることで、特徴的なアンダースローの投球により、一度バッターの目線を変えることができます。
そこから一転、速球が魅力のブライアン・シュリッター投手・クローザーの増田達至投手につなぐというのが、一試合を通じたゲームプランとして他球団にはない魅力です。
本人はメジャー志向もあるようなので、2017年シーズンで見納めかもしれません。
2.ブライアン・シュリッター投手
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
新加入のブライアン・シュリッター投手は、勝ちパターンの8回が基本になるようです。
この回が安定すれば、9回からの逆算がラクになり、競った試合の勝ち星も積み上がるでしょう。
3.増田達至投手
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
2017年シーズンも、クローザーは増田達至投手が担うことになりました。
新たにフォークも投げるようになり、死角なしといったところです。
4.武隈祥太投手
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
2年連続で60試合以上の登板数を記録した武隈祥太投手。
他球団のファンへの知名度はまだまだかもしれませんが、ライオンズブルペンの屋台骨を支える存在です。
5.大石達也投手
画像引用:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
昨シーズン、大石達也投手は36試合に登板し防御率1.71という好成績で、いよいよ伸び悩んでいたイメージから脱却しました。
競った試合での登板が多くなりそうなので、リリーフ陣のキーマンに挙げておきます。
まとめ(2017年4月5日現在)
「打高投低」をよく指摘されるライオンズですが、リリーフ陣に関してはかなり整備されてきたと感じます。
あとは、先発ローテーション投手。
例年失速しがちな夏場までに、計算のできる投手が出てこないと同じ轍を踏んでしまいそう…。
打線に関しては、田代・木村両選手が踏ん張れるのかが勝負所。
DHの使い方しだいでは山川選手を入れることもできる状態ですから、特に田代選手は大変な日々を過ごすことになると思います。
それではまた。