【書評】ムリなくできる親の介護

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こんにちは。

やまざき( @yamazaki_1205 )です。

私にとって普段とはまったく違う分野の書籍を読む機会をいただき、今回は「介護」に関する内容です。

書籍は『ムリなくできる親の介護』。

マスコミからもたらされる情報として、残念ながら重度なもの・悲劇的な結末になっているニュースをしばしば見かけます。

たとえ裁判において「被告」に対して配慮する判決や同情的なコメントがなされたとしても、どうにも救われない感じがしてしまいます。

また、身近で介護に関する“ナマ”の情報に触れる機会はなく、どうにも偏ったイメージを持っていました。

※本記事は、株式会社日本実業出版社様から書籍をご提供いただいての内容となります。


ムリなくできる親の介護 使える制度は使う、頼れる人に頼る、便利なツールは試す!

『ムリなくできる親の介護』の概要

ムリなくできる親の介護』をおすすめしたいのは、「介護が始まったら人生のすべてを捧げないといけない。仕事は辞めないといけないだろう」と考えている人です。

会社を辞める選択肢についても触れられているものの、それは書籍の構成としても実際の行動にしても後半に出てくる手段。

それは、本書における章立てにも現れています。

  • 第1章 親が倒れた! – 最初に何をすればいい?
  • 第2章 親が認知症に!? – 認知症介護で気をつけること
  • 第3章 プロにまかせてよかった! – 1人で背負い込みすぎずに楽になるサービスの数々
  • 第4章 仕事を辞められない! – 離れていても介護をする方法
  • 第5章 忙しくて時間がない! – ツールを活用して介護を楽にしよう
  • 第6章 それでも介護のために仕事を辞める! – 介護離職の心得
  • 第7章 できることはやった! – そう思える幸せな看取り方

むしろ、戦略的に介護を“カード”として使う視点もあり、変な表現かもしれませんが「前向きな介護離職」もあるようです。

その中身は本文をぜひご覧ください。

『ムリなくできる親の介護』の学び

介護未経験かつ知識も乏しい立場から、『ムリなくできる親の介護』を読んで特に学びになったのは以下の内容となります。

ケアマネジャーのキーパーソンっぷり

各章にわたり、介護に関する重要なこととして、“情報戦”について触れられています。

内容を具体的に見ていくと、その情報がケアマネージャーからもたらされる割合の多さに驚かされます。

素人が闇雲にあらゆる情報を探すより、一人の優秀なケアマネージャーの方とつながる方が大切なことだと認識しました。

介護のレベルとサポートは様々

冒頭でも触れたように、介護に関するニュースは重度なもの・悲劇的な結末が多く見られます。

私と同じく介護に対して「人生を捧げて行うもの」のイメージを持っている人もいるでしょう。

ただ、それはありがちな誤解のようです。

すなわち、ニュースで取り上げられるような介護は、「介護として最も負担の重いレベル」かつ「専門家の助力をほとんど受けない」状態だったものが多く含まれていると考えられます。

「余命宣告を有効に使う」のインパクトと価値観の変化

人の死に際についての有名なフレーズとして「ピンピンコロリ」というものがあります。

当人にとっては「できれば苦しまずに逝きたい」、周囲の人に対しては「迷惑をかけたくない」思いがあるのかもしれません。

とはいえ、実は残された人からすると後悔の原因ともなるようです。

余命宣告がなされることによって、残された時間をどう使うか考える機会にもなるのでしょう。

介護という言葉と同様、余命宣告には重い響きがあります。

ただ、余命宣告がある分救われる面があることに新たな気づきをいただきました。

『ムリなくできる親の介護』のマインドマップ

ムリなくできる親の介護』の内容をまとめてみました。

とはいえ、あまり細かい中身にまでは触れず、広範囲にわたってキーワードを拾ったものになっています。

「当事者意識と言えるものまでは現状ないが、無関心でもいけない」と考えている私にとって、“アンテナを立てる”ために充分な内容になることを意識しました。

ということで、重要と思われるものを広くピックアップしたつもりです。

『ムリなくできる親の介護』・今回のまとめ

ムリなくできる親の介護』について、感じることを書いてきました。

介護を一人で背負い込む必要はないことが分かり、有意義な学びでした。

一方で、例えば「寝たきり」の様な状態ではなくても、人が高齢になるにつれ気にかける点が加速的に増えていくことも知り、考えさせられることも多かったです。

それではまた。


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