こんにちは。
やまざきたかし( @yamazaki_1205 )です。
「自分のことをアイデアパーソンだと思いますか?」と聞かれ、「はい」と自信を持って返すことができますか?
なかなかそう言える人はいないですよね…。
とはいえ、今後ますます単純作業が新技術に置き換わっていくことを考えると、(今のところは)人間ならではのテーマであるアイデア発想に無頓着でいるのも考えものです。
ただ、マスコミに登場するような企画のトップランナーをイメージし、比較して落ち込むことはありません。
アイデア発想は、誰しも反復練習によって上達することが可能な分野。
これは、アイデア発想の分野で最も有名な書籍である『アイデアのつくり方』の内容と照らし合わせても、理にかなっています。
この本の中で「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」という定義が紹介されています。
すなわち、センスに頼らずに「既存の要素」と「新しい組み合わせ」を出して試行錯誤するための仕組みを作ってあげればいいわけです。
今回は、「アイデア発想を導くカタチを持ったツール(フレームワーク)」と「アイデア発想に必要な“質問”と“あえてする制限”」からスタートし、“量産体制”入る習慣化まで、そのステップを紹介します。
アイデア発想を導くカタチを持ったツール(フレームワーク)
これから紹介するツールを使うと、その特徴的な“カタチ”を利用してできることがあります。
それは以下の2つの要素を取り入れることができることです。
- 「連想ゲーム」を自然に行うことことで発想を広げる
- 人は「空白があると、それを埋めたくなるという性質」を持った生き物であることを利用する
「連想ゲーム」がふとしたきっかけになるシーンとして、「そういえば〇〇で思い出したんだけど」というフレーズがあります。
ある〇〇をきっかけに関連する何かを思い出した流れは、アイデアを出すことにも有効です。
さらに「空白があると、それを埋めたくなるという性質」ついては連想ゲームとのつながりでイメージしてもらうと分かりやすいでしょう。
すなわち、このようなものです。
□の中を埋めてください
1 → 3 → 5 → 7 → □ → 11
人は瞬時に法則性を探し、空白を埋めようと頭を働かせ「 9 」を入れるわけです。
アイデア発想の場合、アイデアそのものを空白部分に入れることになります。
9マスの中心からセルを埋める「マンダラート」
マンダラと呼ばれる大きな正方形の中を9マスに区切ったカタチを利用したツールです。
※利用法については文章と動画を準備中
中心から放射上にアイデアを広げる「マインドマップ」
※利用法については文章と動画を準備中
アイデア発想のために必要な“質問”と“あえてする制限”
「アイデアを出したい」と考えた時、勝手に出てくるのであればいいのですが、自由すぎるがゆえに何も出て来ないことは往々にしてあります。
例えば、外食で何を食べるか友達と話す際「何にする?」「何でもいいよ」と返されると、そこで話が止まってしまいますね。
それよりは「和食がいい」であったり「麺類が食べたい」と返された方が一気に話が進みます。
同じように、アイデア発想についても「あえて視点を設定してあげる」「あえて制限を設ける」ということをして、突破口として役立てるわけです。
そのような観点からアイデアを引っ張り出すツールについてご紹介します。
オズボーンのチェックリストで視点を変える
アイデア発想の分野で有名なアレックス・F・オズボーンが提唱した理論です。
以下のチェックリストを利用することで、これまでになかった要素の組み合わせを考えることができます。
- 転用したら? 現在のままでの新しい使い道は?
- 応用したら? 似たものはないか?マネはできないか?
- 変更したら? 意味や色、動きや臭い、カタチを変えたらどうなる?
- 拡大したら? 大きくする、長くする、回数・頻度を増やす、時間を延ばすとどうなる?
- 縮小したら? 小さくする、短くする、軽くする、圧縮する、時間を短くするとどうなる?
- 代用したら? 代わりになる人や物は?材料、場所などを代えられないか?
- 置換したら? 入れ替えたら、順番を変えたらどうなる?
- 逆転したら? 逆さまにしたら?上下左右裏表、役割を反対にしたら?
- 結合したら? 合体させる、混ぜる、貼り合わせたらどうなる?
5W1Hは文章のためだけのものではない
文章を書く際によく出てくる「5W1H」もアイデア発想の視点として使うことができます。
- WHO 誰が
- WHEN いつ
- WHERE どこで
- WHAT 何を
- WHY なぜ
- HOW どうやって
前提として当たり前だった内容も、この視点をそれぞれ見ていくことで違うことが見えてくることがあります。
アイデア発想をする際に使える“モノ”としてのツール
ここまではフレームワークや考え方としてのツールを見てきました。
ここでは、“モノ”としてのツールです。
「アイデア発想のスタートにしてすべて」の紙とペン
項目として挙げるのためらってしまうほどモノとしては普通ですが、書いておかざるを得ません。
なぜなら、ほとんどの人は頭の中で考えたアイデアをジャッジして「使えない」と切り捨ててしまうからです。
以下のように“ボツ”にする理由は豊富にあるわけですから。
- 「ありきたりでつまらない」
- 「些細なこと」
- 「現実的ではない」
そこをグッとこらえて、書き留めておきましょう。
そんなありきたりなことが他の項目とつながって、新たなアイデアにもなり得るのです。
ポストイットで組み合わせの自由度を上げる
ポストイットは何かを書く(描く)ことについては紙と同じですが、コンパクトなサイズで移動がカンタンにできることに強みがあります。
移動させることで「あれとこれを組み合わせたら面白そうだ!」というひらめきを生み出しやすいモノといえるでしょう。
アイデア量産体制のために使うのは古典的なネタ帳
アイデア発想のやり方を知ったとしても、気が向いた時にやるだけでは「自分にはやっぱり向いていない」という未来しか見えません。
定期的にアイデアを出すために、まずは“ネタ帳”を準備しましょう。
ネタ帳というと、テレビでお笑い芸人の方がチラッと一部を公開することがあるように、プロの仕事であるイメージがあります。
しかし、別の見方をすれば「プロでさえネタになるものをノートに書きとめている」とも言えますね。
そうであるなら、プロではない人ならなおさらアイデアがどこかに行ってしまうのを逃さずにメモするのが重要です。
これを継続するポイントは2つあります。
- 既存の習慣と結びつけること
- アイデア出しのペースを決めること
まず「既存の習慣と結びつけること」について。
張り切ってネタ帳を準備しても、新たな習慣としてのネタ帳はハードルが高く、三日坊主への道まっしぐらです。
ですから三日坊主を回避するために以下のような既に使っているものと“抱き合わせ”でスタートするのがオススメです。
- 既に持っている手帳をネタ帳と兼任させる
- パソコンでよく開くファイルと兼任させる
- 自宅の卓上カレンダーと兼任させる
もう一つのアイデア出しのペースを決めるについて。
これはアイデアの量がいつしか質になるのを信じて、一定のペースでアウトプットをすることを意味します。
「気が向いたらやる」もまた、習慣化の大きな障害になります。
ぼくの場合はハードルは低めに「1日に1つ」としました。
しかも、甘めの設定として「トータルで1日に1つのペース」にするようにしています。
すなわち「調子の良い日に数個、サボる日もある」もOKのイメージですね。
人によって「キャッチコピー」「ブログのタイトル」「ライフハック」「職場の生産性にまつわるアイデア」など何でもいいですし、日によって変えてもいいでしょう。
まとめ
今回はアイデア発想のツールと習慣化についてお伝えしました。
いきなり「素晴らしいアイデア」を出すことは目指さずに、量産することを目指していきましょう。
きっとその中から“原石”となる内容が見つかってくるはずです。
それではまた。